南アジアから東南アジアにかけて
生えている樹木である。
木材として利用した場合、強靭で、
水に強く、日焼けに強く、変形しにくい。
このため、船舶や家屋に重宝されてきた。
特に船舶用木材としてのチーク材は
最高級のものであり、木造船の時代が
終わっても、甲板や内装用に需要があった。
ミャンマーの固有種ダハトチークと、
インドネシア産のチークが特に優良だが、
乱伐の結果ダハトチークは絶滅危惧種である。
成長の遅い樹木で、木材として利用できる
までに長い年月が必要となる。
需要に対して供給が少ないため
非常に高価であり、
現在では気軽に使えるものではない。
かつてインド洋交易で活用された
ダウと呼ばれる船はおそらくチークで
建造されていたものと思われる。
ダウによって運ばれたチーク材は遠く
ローマ帝国にまで運ばれ、
地中海でも船となって活躍した。
なお、ローマ衰退後はヨーロッパで
使用されることはなくなったが、
近代に入ってから復活することになる。
マホガニー材が枯渇したことによって、
代替品としてチーク材が求められたのだ。
チーク材も高価ではあるが、
マホガニー材と違い
普通に入手可能な木材だ。
私の木材サンプルコレクションにもある。
美しい木目と深い色合いが素晴らしい。
古材でなくともこれである。
年月を経て深みを増したものは
更に良いものになるのだろう。