序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年3月12日火曜日

ソコトラ島

アフリカの角と呼ばれるアフリカ北東部の
半島の先に存在する大きな島である。

周辺にいくつも小さな島があるため、
ソコトラ群島や諸島と呼ばれることもある。

アフリカ大陸から分離した陸地だが、
歴史上長らくサラセン人の影響下にあり、
現在もイエメンの領地であるため、
アラビア半島に付属すると思われている。

東西に細長い島であり、太古の昔から
海洋貿易の拠点として活用されてきた。

ギリシア人、サラセン人、インド人の交差した
この島には、独自の産品も存在する。

竜血樹である。
詳細は竜血樹を紹介する際に語るが、
竜血と呼ばれる物質を採取できる樹木がある。

この竜血は洋の東西を問わず珍重され、
特にチャイナにおいては聖薬とまで呼ばれていた。

そんな固有種を擁するソコトラには
インド洋のガラパゴスと呼ばれるほど
独特の生態系が存在する。

竜血樹とアデニウムオベスムの生える荒野は
まるで異星の光景である。
また、貴重な乳香木の森も残されている。

珍しい木本性の瓜や、原始的な柘榴もある、
植物学者の憧れの地だ。

もちろんカメレオンや足の無いトカゲなど、
珍しい動物も数多い。

世界遺産に登録されるまで外国人の入国は
制限されていたため、知名度は低かった。

なお、海岸沿いには固定砲台代わりに利用された
ソヴィエト製の戦車が放置されており、
これはこれで人気がある。

海上貿易港としては衰退したソコトラ島だが、
現在では世界中から注目される観光地である。