序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年3月5日火曜日

明礬

硫酸の複塩である。

塩(えん)とはアニオンとカチオンの
結合したものである。

アニオンとはアシッド、酸の陰イオンであり、
カチオンとはアルカリ、塩基の陽イオンである。

複数種類の物質に由来するイオンを含む場合、
複塩と呼ばれることになる。

しかし、そんな化学の話は置いておこう。
私の本分ではない。

わざわざ塩(えん)の説明をしたのは
塩(えん)というものが錬金術において
重要な存在とされてきたためだ。

酸とアルカリを混ぜ合わせると生じる塩(えん)は
世界の仕組みを解き明かす鍵のひとつと
考えられてきたのだ。

そんな塩(えん)の中でも明礬は
古代から人によって利用されてきた。

布の染色において、色を定着させるための媒染剤。
なめし皮の製作の際に使用するなめし剤。
濁った水の不純物を底に沈める沈殿剤。

他にも、止血剤、鎮痛剤、防腐剤、制汗剤、
洗眼剤、防臭剤、うがい薬に灰汁抜き、保存料など、
その用途は多岐にわたる。

錬金術師がその正体を解明しようと
努めたのも頷けるだろう。

明礬自体は火山地域で採取することができるのだが、
錬金術師の中には実験室で作り出した者もいるだろう。

なお、明礬は英語でアルムという。
金属のアルミニウムは明礬から分離されることで
発見されたため、礬素と呼ばれるのだ。

ただし、明礬にもいろいろと種類がある。
アルミニウムだけでなく、カリウムや鉄、
クロムなど様々な金属の硫酸塩が明礬と呼ばれる。

自分で書いていてよくわからなくなってきたが、
とりあえず正八角形の白っぽい透明の結晶である。

様々な薬品として使うことができ、
古代から現在にいたるまで活用されてきた。

硫黄と金属から成るため火山で産出する。

以上。