西アフリカの内陸国ブルキナファソの首都である。
元はオート・ヴォルタ共和国という名であり、
これはヴォルタ川上流という意味であった。
幾度もクーデターを繰り返し、
社会主義寄りの勢力が実権を握った際に、
高潔なる者の祖国という意味の
ブルキナ・ファソに改名された。
ブルキナファソはクーデターの頻発する
あまり観光をお勧めできる国ではない。
しかし、その首都ワガドゥーグーは
思いの外治安が良い。
ワガドゥーグーはいわゆる都会ではなく、
のどかな街なのだが、おそらく
こののどかさが治安を良くしているのだろう。
人々の表情には余裕と笑顔があり、
暖かな人情に触れることができる。
もちろん、本邦の治安と比べてはいけないが。
ワガドゥーグーに観光名所と呼べる場所は少ない。
ブルキナファソには泥のモスクと呼ばれる
有名かつ一見の価値あるモスクがあるが、
ワガドゥーグーからは遠い。
ワガドゥーグーのモスクはいまひとつ
面白みに欠ける。
対してワガドゥーグー大聖堂はぜひ見ておきたい。
ネオゴシック様式なのだが、
赤茶色の姿が非常に美しい。
ただし、左右の尖塔は欠けており、
欠け具合も異なるためアシンメトリーとなっている。
この壊れかけているというところがまた、
見る者の心に訴えかけるものがある。
ブルキナファソ料理は素朴だが悪くない。
トーと呼ばれる米粒を潰して作った
おにぎりは本邦人なら気に入るだろう。
ダクヌというトウモロコシ粉を練って
蒸したものも主食として人気だ。
トーやダクヌを野菜たっぷりのソースや
スープでいただくのだ。
そして新鮮な果物に関して言えば最高だ。
ブルキナファソは農業国である。
産業構造としては貧弱であり、
相次ぐクーデターにより貧困国である。
農産物を輸出しては赤字を出しながら
必要なものを輸入している。
だが、人々は自分たちが食べるものを
作れるため、余裕がある。
アフリカ内陸の政情不安定な国にしては、
人々がのどかに暮らせているのは、
この食べ物に関する余裕のお陰だろう。
人口過密な都市ではないというのも
人々の心が荒みにくい理由だろう。
ということで、クーデターの恐れ
というものを度外視するのであれば、
是非訪れてみたい国である。