序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年9月16日日曜日

アロエベラ

アロエの中でも茎が非常に短い種類である。
本邦でアロエというとこれを指す。

アロエベラのヴェラとは本物であるという意味で、
薬草として用いられることの多いアロエの中で、
最も薬効が高いものだと言われている。

世界中で栽培されており、原産地は判然としない。
背の高い樹木となるキダチアロエは
鎌倉期に本邦に帰化しており、ろかい と呼ばれる。

アロエベラは多肉植物であり、
堅い外皮を剥くと葉の中身はぷるりとしている。

食感が良いためヨーグルトと共に
食べられることが多く、
刺身とされる例もある。

古くから医者いらずと呼ばれるほど薬草として
珍重されており、大プリニウスも当然のように
アロエについて記載している。

アレクサンドロス大王も軍隊のための医薬品として
常備していたし、クレオパトラ七世も美容のために
愛用した。クリストバル・コロンも
船員の健康のためにアロエベラを用意したという。

効能は傷や火傷の治癒、血糖値や血中脂質の低下、
急性肝炎や潰瘍性大腸炎の症状改善、
ヘルペスの治療、歯肉炎や白癬の予防に、
連鎖球菌や赤痢菌の抑制などなど多岐にわたる。

しかし、こうした効果は過剰に喧伝されている
きらいがあり、言われているような万能薬では
ないことはよく考えればわかることである。

特に美容関係用品は過剰広告が多く、
アロエエキス配合などと謳い
商品の価値を高めようとしている。

効果が無いとは言わないが、
アロエ汁が入っているから何だというのだと
言いたくなるものまで存在する。

なお、家庭で栽培されることが多く、
自家製のアロエゲルを定期的に
食べている者もいる。

そうした民間療法的な健康補助食として
扱うのが一番健全なような気がする。

とりあえず、アロエ入りのヨーグルトは、
健康云々以前に美味しいと私は思う。