グリーンランドとフェロー諸島の間に浮かぶ
アイスランドの首都である。
アイスランドとは文字通り氷の島という意味で、
フローキというヴァイキングが流氷を見て名付けた。
現地語ではイースランドゥである。
メルカトル図法の地図を見ると随分と大きいが、
実際には本邦の北海道と四国を
合わせたぐらいの広さである。
首都レイキャヴィークの名は煙のぼる湾
という意味だ。温泉水が海に流れ込み、
湯気が立っていたことに由来する。
そう、温泉が各地に湧いている島なのだ。
つまるところ火山島である。
最も有名な火山はエイヤフィヤトラヨークトルという、
覚えにくいが一度覚えたら忘れられないような
複雑な名前をしている。
ちなみに標高が最も高いのは
エーライヴァヨークトルである。
アイスランドは海洋プレートの境目に存在する島で、
徐々にだが二つに裂かれようとしている。
この大地の裂け目のことをギャオと呼ぶのだが、
本邦の言語感覚で言うと、
なんだかとても想像しやすい。
産業は漁業と製塩である。
海洋資源が豊富で、経済状況は悪くない。
牧畜も盛んで、乳製品をよく食べる。
海産物とチーズを使った料理は食欲をそそる。
レイキャビク大聖堂は青緑色の屋根を持つ
とても質素な建物である。
対して、質素を旨とするはずのルター派の
教会は世界的に有名な大建築である。
ハトルグリムス教会の異容は、
まるで悪の組織の本拠地のようにも見える。
悪の組織っぽさを醸し出している教会は
世界中にあるが、このハトルグリムスキルキャは
間違いなくランキング上位に食い込むことだろう。
レイキャヴィークは本邦の言語感覚では
とても寒そうな印象を受ける。
主に冷の部分で。
だが、同じ高緯度帯の他の国の都市と比べると
驚くほど温かい。
もちろん、温帯と比べれば寒いが。
これは島の周囲を流れる暖流と、
火山島ならではの地熱に由来する。
地熱と言えばレイキャヴィークでは地熱発電と
地熱そのものを活用した暖房給湯が
フル活用されている。
このため、アイスランドの空気は
煤煙に汚されておらず、
クリーンな空気が観光の売りとなっている。
かつては氷の島などに誰が住むかと
言われていたが、なかなかどうして、
かなり住みよい場所ではないだろうか。