私がライターとなった時のことを少し書きたい。
当時私はあるゲーム会社で社内報などを作成していた。
この会社は成果物に関する権利について厳しいので
どこであるかヒントになるようなことは書かない。
新規プロジェクトのストーリー面で難航していた
その会社は、ライターの不足という事態に陥っていた。
そこでまず、社内公募という形で、
テキストを書ける者はいないか呼びかけられた。
私は課題を受け、キャラクター設定の作成、
カードのフレーバーテキストの作成を行い、
一定のクオリティで書けることが認められた。
クオリティ面の次は速度が試される。
百あまりの武器のフレーバーテキストの作成が
課題として出された。
文字数は40文字程度とされ、私はほとんどのテキストを
40文字ぴったりで書いて提出した。
ぴったりのもの以外でも39文字あるいは
41文字だったと記憶している。
その結果は合格であり、私は新規プロジェクトの
ライターとして採用された。
しかし、詳細は省くが、私はその会社を去り、
フリーランスのライターとなった。
色々と理由はあるが、新規プロジェクトの製作が難航し、
本来リリースが予定されていた日に間に合わず、
いわゆるデスマーチの続行が確定したこともひとつである。
後日、リリースされたそのゲームをプレイしてみると、
私が課題で提出した武器のフレーバーテキストが
そのまま使われていた。
私が書いた後に追加された分については、
文体と文字数を真似たものも一部には見られたが、
40文字ではなく、文体も異なっている。
限られた文字数の中で情景が浮かぶように文字を手繰り、
音としてのリズムを整え、記憶の片隅に残るようにする。
それが私の考えるフレーバーテキストの肝だ。
40文字というのはなかなかぎりぎりのラインである。
和歌が31音だということを思い出していただければ、
なんとなく想像できるのではないだろうか。
私が書いていない分については、
40文字どころか上限無く書かれている。
かなりスクロールしなければ読めないものすらある。
正直なところ、私はこの件について少々憤っている。
環境依存の不具合だとは思うが、
19文字で改行されて表示されていたことが
一番苛立たしかった。
20文字が2行の想定で書いたものだ。
当然、改行される位置も考慮して書いている。
具体的には21文字目が句点にならないようになど、
行末、行頭の禁則を考え、どう表示されるのかを
考えてフレーバーテキストは書かなければならない。
それが、無様にも3行目に2文字ぶら下がっていたのだ。
目も当てられないとはこのことだ。
ちなみに、このブログは閲覧する環境によって
横幅が変わるので、あまり1行の長さは考慮していない。
あしからず。
今の仕事では基本的に200文字程で依頼されている。
とても楽だ。文字数が多ければ多いほど楽になる。
上限が無いとなれば尚更で、
書こうと思えばいくらでも書ける。
なので、このブログも、
ある程度の所で自重しなくてはならない。
近頃はひとつの記事が長くなっている。
街については仕方ない部分もあるが、
他の記事も明らかに初期のものより長い。
趣味で書いているのだから
好きに書けばいい話ではあるのだが、
自己研鑽などと考えてしまうと少し気になる。
ただし、余計なことは考えず、書くことを楽しみ、
筆に任せるのが、クオリティ面でも良好となることは
これまで220日書いてきてよくわかった。
あとは、週末になると午前6時の定時更新が
できないことが多いのは今後の課題としておこう。