序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年5月31日木曜日

アナナス

パイナップルや鳳梨とも呼ばれる植物である。

果実が松ぼっくりのように見えるため、
松の果実、パインアップルと
呼ばれるようになった。

本邦や英語圏ではパイナップルの名が
よく使われるものの、世界的には
アナナスが一般的である。

種を撒いてから果実を収穫できるまでの
期間は、四年だと言われている。

このため、果実を切り取った株を用いて、
再生させるように栽培する。

元々はパラグアイ川周辺の植物であったが、
美味なため栽培されるようになり、
カリブなどにも普及していった。

そこへクリストバル・コロンが現れ、
インディアスの果実として
ヨーロッパヘ持ち帰ったのだ。

本邦へはオランダ船によってもたらされたが、
栽培できる気候が限られていたため、
市場に出回るようになったのは
明治期以降である。

新鮮なまま輸送することが難しかったため、
多くはシロップ漬けの缶詰とされたのだが、
林檎を使った偽物も出回ったという。

ところで、舌が痛くなるので私は
パイナップルは生で食べたくない。

痛みは、シュウ酸カルシウムの針状結晶と、
蛋白質を破壊する酵素のせいなのだが、
酷い場合には出血までするという。

想像するだけで口の中が痛くなってきた。

私はあまり好き嫌いが無く、
食べられないものも無いが、
生のパイナップルには可能な限り手を出さない。

だが、パイナップルの乗ったピザは至高である。
イタリア人は激怒するらしいが、
美味いものは美味い。

なお、パイナップルの乗ったハワイアンピザは
ハワイではなくカナダで生まれたものだ。
仕入過ぎた缶詰を処理するために思いついたらしい。

他にはポークステーキの上に
パイナップルソテーを乗せたものも非常に美味い。

すりおろして すきやき の隠し味にするということを
試したこともあるが、あれも美味かった。

甘みと酸みが肉の味を引き締め、
油をさっぱりとさせてくれる。

やはりパイナップルは
肉と共にいただくのがよろしかろう。