特異な生物が多く住むことで知られる
ガラパゴス諸島でのみ見られるペンギンである。
フンボルト族であり、ケープペンギン、
マゼランペンギン、フンボルトペンギンと似ている。
他の三種類との見分けは比較的容易である。
違いは、腹の黒い筋が無いことと、顔がほぼ黒いこと、
そして上くちばしが黒く、下くちばしも先端が黒い。
顔に白い筋があるのだが、
他のフンボルト族と比べると目立たない。
さて、ガラパゴス諸島といえば赤道に近い。
なぜそんな場違いな所にペンギンがいるのか。
気温は本邦における真夏のそれである。
知っての通りペンギンは暑さに弱い生き物だ。
彼らがガラパゴスで暮らすことができる理由は海流にある。
寒流であるフンボルト海流が南極から流れ込むことで、
海水温を下げ、かろうじて彼らの暮らしを維持しているのだ。
また、犬のようにあえぐことで
体温を調節する姿も見受けられる。
主食はボラとニシンであるが、小型のものを好んで食べる。
たまに甲殻類を食べる姿も見受けられる。
なお、フンボルト族のペンギンは、
つがいの間でくちばしを鳴らし交わすのだが、
ガラパゴスペンギンのそれは慎ましやかで静かである。
まるで優しくキスをしているようにも見える。
海上でエルニーニョ現象が発生すると、
水温が上昇し、多くのガラパゴスペンギンが死んでしまう。
ダイレクトに影響を受けるのだ。
ガラパゴス諸島の生き物は絶滅しないよう
手厚く保護されているのだが、
このペンギンは確実に数を減らしている。