序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年5月11日金曜日

ノルデンショルトペンギン

太古の昔に絶滅した非常に大きなペンギンである。

正しくはノルデンショルトジャイアントペンギンという。
また、アンスロポルニスの名で呼ばれることも多い。

その体長は人間の成人男性にも匹敵する。
正直、想像し難い大きさだ。

化石は南極大陸周辺の島々や、オーストラリア、
ニュージーランドで見つかっている。

恐らくは、恐竜が生きていた時代から
存在したのだと思われ、
その後の気候変動をある程度生き延びた。

だが、寒冷化にはよく適応したものの、
それが仇となってその後の温暖化には
耐えられなかったようだ。

ところでペンギンが白黒模様な理由を考えてみたい。
彼らは背が黒く腹が白い。

海中から彼らを見上げた場合、
白い腹は明るい水面に溶け込むだろう。

上空から見下ろした場合、
黒い背中は暗い水面に溶け込むだろう。

カウンターシェイディングという迷彩である。

魚や、海軍の飛行機でよく見るカラーリングで、
敵からの識別を困難にさせる。

ところが、近年の研究によると、
古代のペンギンは白黒模様では
なかった可能性があるというのだ。

一体どんな色をしていたのかまでは分からないが、
マカロニペンギンの眉毛のように、
目立つカラフルな色彩だったのかもしれない。