序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年5月21日月曜日

キュウリウオ

オホーツク海や北太平洋に生息する
胡瓜の匂いのする魚である。

シシャモを一回り大きくしたような魚で、
北海道では食用としてよく流通する。

本州以南でも、子持ちシシャモとして、
売られていることがあり、
シシャモではないためある種の
偽装ではないかという批判もある。

もっとも、シシャモは近縁であるため、
大雑把に言ってしまえば同じ種類の
魚であると言えないこともない。

焼き魚や唐揚げ、干物にして食べられるが、
独特の青臭さが嫌いでなければ、
刺身にしても美味い。

ロシアでも干物がよく食べられており、
寒い海の特産品といった風情がある。

なお、この魚の胡瓜のような匂いは、
胡瓜の持つノナジエナールという成分を
持つことに由来する。

つまり、胡瓜と同じ成分を持つため、
同じ匂いがしているのだ。
似ているのではなく本物であった。

胡瓜の匂いのする魚などと言うと、
世にも珍しい存在のように聞こえるが、
実はよく知られた川魚、鮎もこの
ノナジエナールという成分を持つ。

ワカサギもアユと同じくキュウリウオの仲間だが、
シシャモ同様に胡瓜の匂いはしない。

恐らく、この匂い成分は、
食べている藻類に由来しているのだろう。