アスファルトに咲くことで知られる黄色い花である。
種子には風に乗って飛ぶ綿毛が存在し、
茎は縦に裂くと反り返るため、
子供たちの格好の遊び道具であった。
茎を裂く際に楽器の鼓に見立てていたため、
元々は鼓草(つづみぐさ)と呼ばれていた。
その後、鼓を打つ音を形容した「タン」と「ポポ」が
一つになり、タンポポと呼ばれるようになる。
漢方の生薬では蒲公英として知られる。
炎症を抑える作用があり、特に目に効く。
また、利尿作用も持つ。
切り口から乳状の液体がにじみ出るのだが、
これが乳と似ていることから乳腺炎など
乳房の病にも効くとされてきた。
実際に炎症を抑える力があるため
侮ることはできない。
根を焙煎して煮出すことで
コーヒーに似た風味の飲料を得ることができる。
世界大戦期には代用品として広く利用されたが
カフェインは含まれていない。
このタンポポを使った代用コーヒーには
二日酔いや便秘を改善する効能、
そして利尿作用がある。
面白いことにタンポポはフランスではピッサンリ、
つまり、おねしょと呼ばれている。
タンポポコーヒーを飲んだ子供が
おしっこを我慢できなくなることが由来と思われる。
本邦風に言うならおねしょ草である。