序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月30日金曜日

タンポポ

アスファルトに咲くことで知られる黄色い花である。

種子には風に乗って飛ぶ綿毛が存在し、
茎は縦に裂くと反り返るため、
子供たちの格好の遊び道具であった。

茎を裂く際に楽器の鼓に見立てていたため、
元々は鼓草(つづみぐさ)と呼ばれていた。

その後、鼓を打つ音を形容した「タン」と「ポポ」が
一つになり、タンポポと呼ばれるようになる。

漢方の生薬では蒲公英として知られる。
炎症を抑える作用があり、特に目に効く。
また、利尿作用も持つ。

切り口から乳状の液体がにじみ出るのだが、
これが乳と似ていることから乳腺炎など
乳房の病にも効くとされてきた。

実際に炎症を抑える力があるため
侮ることはできない。

根を焙煎して煮出すことで
コーヒーに似た風味の飲料を得ることができる。

世界大戦期には代用品として広く利用されたが
カフェインは含まれていない。

このタンポポを使った代用コーヒーには
二日酔いや便秘を改善する効能、
そして利尿作用がある。

面白いことにタンポポはフランスではピッサンリ、
つまり、おねしょと呼ばれている。

タンポポコーヒーを飲んだ子供が
おしっこを我慢できなくなることが由来と思われる。

本邦風に言うならおねしょ草である。