レモンマートルとはオーストラリア北東部に自生する植物である。
桃の仲間であるが、やぶれた葉からレモンの香りがする。
ヨーロッパ人の植物学者によってマートルの一種に分類された。
マートルとは銀梅花のことである。
レモンとは無関係な種類であるが、
レモンと同じシトラールと呼ばれる成分を持つ。
レモングラスやレモンバームも同様である。
レモン、レモングラス、レモンバーム、レモンマートルと
レモンの香りがする植物は多いが、
レモンマートルのシトラール含有量はレモンの数十倍であり、
レモングラスよりも多いという。
つまり、レモンよりレモンらしい香りがするのである。
さて、このレモンマートルだが、抗菌作用があり、
風邪や水イボの治療に用いることができるという。
だが、若干の毒性があるとも言われている。
アボリジニはこの葉を薬草とするだけではなく、料理にも用いてきた。
葉を乾燥させた後に砕くことで強いレモン香を放つ香辛料となるのだ。
酸味は無いため、レモン果汁を使った場合と異なり、
味の変質を恐れずに様々な料理へと利用可能だ。
だが、新芽には甘みがあるらしい。
香りが良いためハーブティーにも多く利用される。
興奮を抑え、気持ちを落ち着ける効果が期待できるという。
香料としては、眠気を覚ますためにも有効だと言われているため、
頭をすっきりさせたい時には利用してみると良いだろう。