日常的にサラダなどで好まれる野菜レタスには、
ちしゃという和名がある。
苣という字を書くのだが、
一説によると乳草から変化した名前だという。
新鮮なレタスを切ると、ちょうどタンポポのように、
白く苦い乳状の液体がにじみ出ることに由来する。
また、あまり見る機会はないが、
レタスの花はタンポポに似ている。
元々は火を通して食べられていたが、
肥料由来の寄生虫の心配がなくなり、
冷蔵保管が可能となったことで生食が主流となった。
今でもフランスやチャイナでは、
焼いたり炒めたりする料理が多い。
本邦でも味噌汁の具に加えることがある。
レタスと一口に言っても種類は豊富で、
様々な見た目のものが存在する。
コリア料理で有名なサンチュもレタスの一種である。
古くは催眠作用のある媚薬の材料とされていたが、
例によってそんな効果は無い。
鎮静作用のある物質がごくわずかに含まれている
ことは事実だが、レタスを食べると眠くなるという
与太話は俗信の域を出ない。
ただし、ワイルドレタスと呼ばれる
ブリテン島に自生する種類には若干の催眠効果が認められる。
漢方の生薬に萵苣(ワキョ)と呼ばれるものがあるが、
これは前述のちしゃである。
葉と茎に利尿作用があるとして用いられていたが、
現代では他に効果的な生薬が多いためさほど出番は無い。
なお、レタス栽培の起源は
アケメネス朝ペルシアだと言われている。