序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月29日木曜日

レタス

日常的にサラダなどで好まれる野菜レタスには、
ちしゃという和名がある。

苣という字を書くのだが、
一説によると乳草から変化した名前だという。

新鮮なレタスを切ると、ちょうどタンポポのように、
白く苦い乳状の液体がにじみ出ることに由来する。

また、あまり見る機会はないが、
レタスの花はタンポポに似ている。

元々は火を通して食べられていたが、
肥料由来の寄生虫の心配がなくなり、
冷蔵保管が可能となったことで生食が主流となった。

今でもフランスやチャイナでは、
焼いたり炒めたりする料理が多い。
本邦でも味噌汁の具に加えることがある。

レタスと一口に言っても種類は豊富で、
様々な見た目のものが存在する。
コリア料理で有名なサンチュもレタスの一種である。

古くは催眠作用のある媚薬の材料とされていたが、
例によってそんな効果は無い。

鎮静作用のある物質がごくわずかに含まれている
ことは事実だが、レタスを食べると眠くなるという
与太話は俗信の域を出ない。

ただし、ワイルドレタスと呼ばれる
ブリテン島に自生する種類には若干の催眠効果が認められる。

漢方の生薬に萵苣(ワキョ)と呼ばれるものがあるが、
これは前述のちしゃである。

葉と茎に利尿作用があるとして用いられていたが、
現代では他に効果的な生薬が多いためさほど出番は無い。

なお、レタス栽培の起源は
アケメネス朝ペルシアだと言われている。