尾長猿の仲間である。
猿はユーラシアやアフリカに生息する旧世界猿と
アメリカやオーストラリアに生息する新世界猿に分類できるのだが、
旧世界猿は顔つきが人間のように表情を感じられる。
このドゥクという痩せ猿(ラングール)は
インドシナに生息している旧世界猿である。
熱帯地域に好んで住まう猿であり、
木の実を中心とした草食性のようだ。
赤脛猿とも呼ばれ、足が赤く、
「世界一美しい猿」と呼ぶ者もいる。
美しい動物は観賞用に乱獲されるのが常である。
この猿も密猟によって数を減らしていると聞く。
だが、この猿が絶滅の危機に晒されている最大の理由は、
かつてのベトナム戦争にある。
密林に潜むゲリラを発見するために撒かれた枯葉剤が
この猿の住居を奪い、死へと追いやったのだ。
一部の動物園において種の保護の観点から飼育されている。
本邦でも見られるので気になったならば調べてみるといいだろう。