序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月21日水曜日

クアッガ

半分だけのシマウマである。

どういうことかというと、
体の前方にだけ縞模様があり、
後ろ側はロバと同じなのだ。

ボーア人が笑って言うには
「ズボンをはき忘れたシマウマ」なのだという。

珍奇である。

すでに絶滅してしまった生き物だが、
剥製から採取した情報を元に近縁のシマウマを交配し、
復活させようというプロジェクトも動いている。

名前の由来は特徴的な鳴き声だという。
クーアッハクーアッハと鳴くのでクアッガなのだ。

馬に似た他の生き物にこんな鳴き方をするものはいない。
また、何故こんなにも中途半端な見た目をしているのかも
解明されてはいない。

昔、アフリカ南部に入植したボーア人たちは
そこで大々的に牛との放牧を開始した。

放牧の邪魔となるクアッガは積極的に狩られ、
やがては絶滅してしまったという。

ちなみに肉の味はシマウマとロバの中間ではなく、
牛と羊の中間だそうである。