序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月11日日曜日

オークモス

樫の木に付くとされる苔である。
実際には様々な木に付く。

木に付く苔といえば地上に近い高さの樹皮に付く印象だが、
このオークモスは樹上の枝に多く、
ふさふさとした毛のように成長する。

色は明るい緑灰色で、時には白っぽい。
苔らしい色である。

この苔は昔から香料として利用されており、
大地の香りとも言うべき土っぽい匂いが特徴的だ。

その芳香は強いため、他の香料と
ブレンドして使われることが多い。

リラックス効果の高い安心する香りなのだが、
古来より媚薬の材料として知られている。

はっきり言うが媚薬効果は無い。

もちろんリラックスすることによって
良い雰囲気になる可能性はあるのだが、
香りを嗅げばたちまち発情するなどというのは幻想である。

だが、現代の広告ですら媚薬と書いているものがある辺りに、
人の欲望の渦巻きを感じざるを得ない。