樫の木に付くとされる苔である。
実際には様々な木に付く。
木に付く苔といえば地上に近い高さの樹皮に付く印象だが、
このオークモスは樹上の枝に多く、
ふさふさとした毛のように成長する。
色は明るい緑灰色で、時には白っぽい。
苔らしい色である。
この苔は昔から香料として利用されており、
大地の香りとも言うべき土っぽい匂いが特徴的だ。
その芳香は強いため、他の香料と
ブレンドして使われることが多い。
リラックス効果の高い安心する香りなのだが、
古来より媚薬の材料として知られている。
はっきり言うが媚薬効果は無い。
もちろんリラックスすることによって
良い雰囲気になる可能性はあるのだが、
香りを嗅げばたちまち発情するなどというのは幻想である。
だが、現代の広告ですら媚薬と書いているものがある辺りに、
人の欲望の渦巻きを感じざるを得ない。