生物学者の分類によるとゴリラは
かなり人間に近い生き物である。
ヒト科はオランウータン亜科とヒト亜科に分かれ、
ヒト亜科はゴリラ族とヒト族に分かれ、
ヒト族はチンパンジー属とヒト属に分かれているのだという。
つまり、チンパンジーほどではないが、
人間と同じ病に感染するなど、
相当に近しい存在なのだ。
食事中に鼻歌を歌うとも言われており、
なかなかに親近感の湧く存在だ。
古くはカルタゴのハンノがアフリカ西岸を探検した際に、
毛深い人間を発見したと報告している。
その際にハンノは彼らをゴリラ族と呼んでいる。
凶暴で強い生き物だと思われがちだが、
人間同様に個体差が大きいという。
他の生き物に警戒し興奮する若者たちを
年長者が諫める様子も確認された。
また、動物園の掘の中に落ちた人間の子供を介抱して
飼育員に手渡した例もあり侮れない。
ハンノがゴリラを動物ではなく
人間の一部族だと報告したのも頷ける。
立派な体格を持つゴリラたちだが、
神経性の胃腸炎で下痢をするなど、
精神的なストレスに意外な脆さを見せるという。
ゴリラの世界も楽ではないようだ。