巨大な体に独特の斑紋を持つ首の長い動物である。
鳴き声は牛に似るが滅多に鳴かない。
その首の長さはあまりに異様であり、他に類を見ない。
それでいて首の骨の数は我々人間と
変わらないというから不思議である。
キリンという名前は伝説の生き物麒麟に由来する。
これは明の時代に大航海を行った鄭和が
アフリカから連れ帰ったこの生き物を
瑞兆動物である麒麟だと言って皇帝に献上したためだ。
伝説上の麒麟とは角が生えていることぐらいしか
共通点は見当たらないが、鄭和は麒麟と言い張った。
なお、現在のチャイナではこの動物を
麒麟ではなく長頸鹿と呼んでいる。
キリンとは朝鮮半島と本邦でのみ通用する呼び方なのだ。
ギラファ、英語読みでジラフの名は、
アラビア語の速く走る者という由来がある。
また、豹柄の駱駝とも呼ばれる。
というのも、キリンはあの図体でありながら、
自動車ほどの速度で走ることが可能なのだ。
道によってはスピード違反で捕まる速さである。
あの体躯でそれだけの速度が出るのだから、
蹴とばされたらひとたまりもない。
ライオンなどの肉食動物も恐れて近寄らないほどだ。
知っての通りキリンは草食動物だが、
稀にタンパク質を求めて鳥を食べるという。
動物園でも鳩を狙って話題になることがある。
変わったところでは、来園者の持ち込んだ
トンカツを奪って食べたことがあるらしい。
意味がわからないが、そう聞いた。