序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月14日水曜日

キリン

巨大な体に独特の斑紋を持つ首の長い動物である。
鳴き声は牛に似るが滅多に鳴かない。

その首の長さはあまりに異様であり、他に類を見ない。
それでいて首の骨の数は我々人間と
変わらないというから不思議である。

キリンという名前は伝説の生き物麒麟に由来する。
これは明の時代に大航海を行った鄭和が
アフリカから連れ帰ったこの生き物を
瑞兆動物である麒麟だと言って皇帝に献上したためだ。

伝説上の麒麟とは角が生えていることぐらいしか
共通点は見当たらないが、鄭和は麒麟と言い張った。

なお、現在のチャイナではこの動物を
麒麟ではなく長頸鹿と呼んでいる。
キリンとは朝鮮半島と本邦でのみ通用する呼び方なのだ。

ギラファ、英語読みでジラフの名は、
アラビア語の速く走る者という由来がある。
また、豹柄の駱駝とも呼ばれる。

というのも、キリンはあの図体でありながら、
自動車ほどの速度で走ることが可能なのだ。
道によってはスピード違反で捕まる速さである。

あの体躯でそれだけの速度が出るのだから、
蹴とばされたらひとたまりもない。

ライオンなどの肉食動物も恐れて近寄らないほどだ。

知っての通りキリンは草食動物だが、
稀にタンパク質を求めて鳥を食べるという。
動物園でもを狙って話題になることがある。

変わったところでは、来園者の持ち込んだ
トンカツを奪って食べたことがあるらしい。
意味がわからないが、そう聞いた。