序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年3月31日土曜日

大きな一枚葉が特徴的な草である。

アイヌではこの葉陰にコロポックルと呼ばれる
小さな精霊が住んでいるとされる。

本邦では食用とされることが多いが、
アクが強いためアク抜きの手間が必要となる。
このアクには発癌性物質が含まれているともいう。

食べるのは茎の部分だが、中空となっているため、
独特の食感を楽しめる。

春先に地中から姿を現す花芽はふきのとうと呼ばれ、
強い香りと独特の苦みを持つ嗜好品として楽しまれる。

天ぷらにして良し、細かく刻んで味噌と混ぜ、
蕗味噌にして酒の肴にするも良し。
私は大好きである。

さて、フキには生薬としての利用法もある。
その場合には蜂斗菜と呼ばれる。

のどの炎症や咳、たんを止める効能があり、
胃のもたれや痛みにも効く。

打撲や腫瘍を治療するためにも使われたというが、
現在では一般的ではない。

あまり知られていないが、タンポポのような綿毛によって、
風に種子を乗せて生息域を広げる。

西洋では子供が葉を帽子にして遊ぶという。
ギリシア語では雨避け帽子を意味する名が付いている。

英語ではバターバーと呼ばれているが、
これはバターの劣化を抑えるために、
抗酸化作用を持つこの葉でバターを包んでいたことに由来する。

なお、西洋蕗には花粉症を緩和する効果が
あるのではないかと言われており、
研究が進められているらしい。