序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年2月28日木曜日

カルトゥーム

アフリカ北東部に位置するスーダンの首都である。

白ナイルと青ナイルの合流点に位置し、
いわゆる狭義のナイル川はここから始まる。

本邦ではハルツームと記載されることが多いが、
象の鼻を意味するアル・カルトゥームが
アラビア語での名前である。

ただし、それは後付けで、
川が出会う場所という意味の古語が
訛ったものだという説もある。

近代にムハンマドアリー朝エジプトの
前哨基地として築かれたこの街は急速に発展し、
奴隷貿易の拠点として栄えた。

イスラームでは古来、軍隊を街には駐留させず、
近くに新たな軍事都市を築くことが多かった。

軍人を相手に商売をしようと人々が集まるため、
そうした都市の発展はいつの時代も速い。
カルトゥームもそうした街のひとつだ。

現在ではアフリカやエジプトと聞いて
イメージするような街ではなく、
現代的な都会となっている。

スーダンは近年、ダルフール紛争や南スーダンの
独立といった争乱が続いている。

また、イラクのサッダーム・フセインや、
アルカーイダのウサーマ・ビンラッディーンを
支援したとしてアメリカ合衆国から
テロ支援国家に指定、経済制裁を受けている。

当然、経済状態はよくないが、
ナイル川流域はアフリカのパン籠と呼ばれるほど
肥沃な穀倉地帯である。

南スーダンに所有する石油利権や、
膨大な水量を誇るナイル川に建設された
ダムの数々による水力発電も侮れない。

世界失敗国家ランキングの上位にあり、
一人当たり国内総生産も低いが、
国としては資金が潤沢にあるのではないだろうか。

情勢が安定しさえすれば、
エジプト文明の遺跡の数々を目当てに
観光客が集まるだろう。