近年分離独立したばかりの
南スーダンの首都である。
ナイル川上流のスーダンと呼ばれる地域は、
エジプトとイギリスに
分割統治されるようになった。
イスラム教徒の多い北部はエジプト領、
キリスト教徒の多い南部はイギリス領だ。
やがて、イギリスはスーダン南部を
イギリス領ウガンダと併合しようとしたが、
反乱が起こり、南北統一による独立となった。
だが、政治と経済は北部が掌握していたため、
南部の住民に不満が募っていく。
結果的に、二度の内戦を経て、
南部は南スーダンとして独立を果たした。
この内戦中に要塞として機能した
戦略的に重要な場所が首都ジュバである。
古い街ではなく、ヨーロッパ人の貿易商が
拠点とするために築いたものだ。
ところで、南スーダンには油田が多い。
産油国なのだ。
しかし、世界最貧国である。
理由としては、採掘から輸送にかかる
インフラ設備は北部のスーダンが所有権を
持っており、パイプラインの行きつく先も
北部のポートスーダンであるためだ。
南スーダンがどれだけ石油を産出しようと、
利益はほぼ北部のスーダンに入ってしまう。
新たなインフラを構築する資金は
南スーダンには無いし、外貨を獲得しようにも、
北部のスーダンがいくらでも邪魔をできる。
北部のスーダンが管理している
パイプラインに事故が起これば
南スーダンは原油を売れないのだ。
実際、北部のスーダンは
南スーダンに幾度も圧力をかけた。
その結果、南スーダンは石油の採掘そのものを
やめ、供給を断つ作戦に出た。
もちろん、南スーダンが受ける
ダメージの方が大きい。
だが、鉱業や農業のポテンシャルもあるので、
内戦の傷痕が癒え、新たなインフラが
完成しさえすれば、南スーダンは見違えるだろう。
しかし、まあ、とりあえず、今現在は
旅行に行くべき場所ではないだろう。
紛争もいつ再発するか分からない。