序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年2月9日土曜日

ハルゲイサ

アフリカの角の北部に位置する
ソマリランドの首都である。

ソマリランドは内戦中のソマリアの
分裂した国家のひとつだ。

元々ソマリアはイギリス、フランス、
イタリアそれぞれの植民地であり、
ソマリランドはイギリス領であった。

独立後、ソマリア連邦政府は
南部優遇の政策をとっていた。

そのため北部のソマリランドの人々は
不満を募らせ独立を宣言、
ソマリア内戦を戦うことになる。

隣ではプントランドが独立し、
現在ではこのプントランドとの
領土紛争を戦っている。

しかし、戦闘は国境地域の一進一退であり、
国土の多くの部分には戦火は及んでいない。

また、ソマリアといえば海賊だが、
ソマリランドの面するアデン湾は
紅海とインド洋の接続部である。

多くの国々の影響下にあるため
海賊の活動する余地は無い。

つまり、混迷を極める内戦中のソマリアにおいて、
ソマリランドだけは平常運転に近い状態だ。

ソマリランド人もそのことを誇りに思い、
憎き南部の連中と自分たちは違うと
考えているようだ。

プントランド、南西ソマリアと異なり、
ソマリランドにソマリア連邦参加の
意志は皆無である。

世界的に見ればソマリランドは貧困国だが、
ソマリアの中では政治経済共に
まともに動いている地域である。

つまり、仮に父祖の代からの憎しみが
無くとも、統一する旨みは無いのだ。

今のところソマリランドは国際的に
国家承認されていないが、
ソマリアとは別の国と
考えた方がいいかもしれない。

さて、長くなったがそんなソマリランドの首都
ハルゲイサは内陸の街である。

内戦中は空爆を受け被害を受けたが、
現在は復興している。

特筆すべきは、社会が
キャッシュレス化していることだろう。

インターネットカフェも多く、
いわゆる非常に現代的な都市である。

ソマリア南部が無法地帯であることを
考えると、やはり別の国とした方が
自然であるように思う。