ギニア湾の周辺に生育する灌木である。
細い幹に、細い枝、申し訳程度の葉。
一年に二回ほど咲かせる小さな白い花。
花と同程度の大きさの黒く乾いた果実。
いずれも特に目を引くものではなく、
そうと知らなければ気にも止めない
いわゆるモブのような植物である。
だが、このオデドアには
変わった特徴がある。
根が異様に太く、縦だけでなく横にも
伸びていく性質があるのだ。
太い根にはたっぷりと水分が蓄えられており、
根を掘り返して折れば滴り落ちる。
このことから、砂漠やサバンナにおいて、
飲み水を手に入れる手段となる。
それもただの水ではない。
かすかに甘く、喉ごしが良いうえに、
不足しがちなミネラルを栄養として
摂ることが可能だ。
栄養に関してはおまけ程度だが、
掘り返す労力さえかければ、
美味い水にありつけるのだ。
厳しい自然の中の小さなオアシス。
炎天下の救世主オデドア。