序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年2月21日木曜日

ダナキル砂漠

ダナキル砂漠はエリトリアと
エチオピアにまたがる砂漠だ。

気温がおかしなほど高く、
人類の住めるぎりぎりだと言われている。

紛争地域でもあり、
そういう意味でも危険なのだが、
人が住んでいるのだから不思議である。

ダナキル砂漠にはふたつの名物がある。
塩と溶岩だ。

塩湖と塩砂漠、そして死海のように
体が浮いてしまうほどの塩分濃度の池。

この地に住む人々は塩を採掘して
生計を立てている。

ソルトマウンテンと呼ばれる
塩でできた奇岩群も存在する。

とにかく塩が多いのだが、
ダナキル砂漠のアファール盆地は
海面より低い場所にある。

かつて海だった場所が、
高温と乾燥によって塩砂漠となったのが
このダナキル砂漠なのだ。

そしてもうひとつの見所は火山だ。
平地のダロール火山と
標高の低いエルタ・アレ火山がある。

ダロール火山周辺には塩のマッシュルーム、
あるいは悪魔のテーブルと呼ばれる
奇岩がごろごろ転がっている。

そして中心部には硫黄と各種軽金属による
黄色と緑のカラフルな絶景が存在する。

地下の溶岩により熱せられた各種物質が
噴出している小さな穴が無数にあり、
異星のような光景を生み出しているのだ。

ただし、あまり広い範囲ではないので
辺り一面の絶景を想像して行くと
少しがっかりするかもしれない。

近くには猛毒の温泉も存在する。
飲むと死ぬが、傷口に塗ると薬になるという。

そしてエルタ・アレ火山だが、
こちらは溶岩が噴出している。

火口に容易に近付けるため、
間近で溶岩を観察することができるのだ。

なお、ダナキル砂漠の観光は制限されている。
紛争地帯であるためだ。

個人での旅行はできず、
エチオピア軍の兵士が付き添う
ツアーに申し込むしかない。

色々な意味で特別な体験になるだろう。