モガディシュやモガディシオとも呼ばれる
ソマリアの首都である。
ソマリア連邦共和国はアフリカの角と呼ばれる
アフリカ北東部の海岸沿いを国土としているが、
内戦中であり分裂状態にある。
プントランド、ソマリランド、南西ソマリアと
このソマリア連邦の四つに分かれていたが、
南西ソマリアとは連邦統一に成功している。
残るプントランドとソマリランドだけが敵ではない。
イスラム過激派など、様々な勢力が入り乱れ、
ソマリアの地は安寧からは程遠い状態だ。
そんなソマリア連邦の首都ムクディショは
サラセン商人の拠点として成長した
古い商港である。
おおまかな歴史で言うとブラヴァ同様
ポルトガルやザンジバルのスルタンの影響を経て、
イタリア領となった経緯を持つ。
独立後に勃発したソマリア内戦では
反政府勢力である統一ソマリ会議によって
攻め落とされ、その拠点となった。
しかし、統一ソマリ会議は
ソマリ国民同盟とソマリ救国同盟に別れ分裂。
部族間、派閥間の統制が取れなくなる。
その結果、ムクディショの街は破壊され、
積み重ねられた歴史の多くが失われてしまった。
その後も国際連合の平和維持軍が介入したり、
イスラム勢力が実効支配したりと
混迷を深めていく。
要するに、この街は戦争中なのである。
驚くべきは、それでもこの街の経済が
回っていることだ。
無政府状態のこの街で、
企業は私設軍隊を用意して自己防衛しながら、
商活動を行っている。
たくましいことだ。
もちろん、税金を取られない、取る者がいない、
という利点も無いわけではない。
無法の地には無法の地の
ルールというものがあるのだろう。
しかし、鉄道はすべて破壊され、
海路は海賊が跋扈する中、
ムクディショの人々はどのように
生活物資を手に入れているのだろうか。
なお、この街へ向かう人道支援団体は
いずれかの武装組織に襲われる
覚悟が必要である。