序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年4月4日水曜日

海胆

ウニはヒトデやナマコ、ウミユリの仲間である。

棘に覆われた少し潰れた球状をしており、
棘を動かして海底を這い回る。

口は接地面に存在し、海藻などを食べている。

本邦やチャイナの沿岸部では好まれる食材で、
高級品として流通していることが多い。

食されるのは精巣と卵巣であり、
精巣の方がより美味である。

すべてのウニに棘があるわけではなく、
中にはすべすべした謎の円盤まで存在する。

長大な棘を持つガンガゼという種類も存在し、
棘には毒があるため注意が必要だ。

多くのウニの棘は先端がそれほど鋭利ではなく
そうそう刺さるものではないが、
ガンガゼの場合は容易に人の皮膚を貫く。

ちなみにガンガゼの毒は棘に存在するため、
食用のウニ同様、精巣と卵巣は食べられる。

逆に棘の少ない種類には体内に毒を持つものが多く、
食用には適さない。

棘ではなく先端が花のような
円盤状になったラッパウニという種類も存在し、
花弁の部分には毒がある。

厄介なことに刺されてもすぐには痛みを感じず、
次第にしびれが生じたり呼吸が難しくなるため、
海中では容易に死に至る。

ガンガゼをわざわざ触ろうとする者はいなくとも、
ラッパウニの場合は危険性を感じさせないため
海中では不用意に生き物を触らない方がいいだろう。