序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年4月5日木曜日

ピグミーマーモセット

アマゾン川上流域に生息する非常に小さな直鼻猿である。

昔は世界最小の猿として知られていたが、
マダガスカル島のピグミーネズミキツネザルの方が
より小さいことが判明している。

猿でありながら手の平程度の大きさしかないのだが、
顔つきは猿らしい。
小鳥のようにチッチッと鳴く。

驚くべきはその食性である。
なんと樹液を舐めて生きている。

歯で樹の幹を削って傷をつけ、
染み出てくる樹液を舐めとるのだ。

ピグミーマーモセットの唾液には
木の再生能力を低下させる成分が含まれており、
より長時間樹液がにじみ出るようになっている。

実際には木の実や昆虫も食べるのだが、
こうした能力を持つあたり、
樹液が主食であると見て間違いないだろう。

さて、とても小さな猿というだけでも
なかなか可愛らしい姿を想像したのではないだろうか。

実際可愛い。
つまり飼育したがる人間は少なくないということだ。

出国許可がある場合には商取引も可能なため、
ペットとして飼育することが可能である。

だが、流通量は少なく、飼育のノウハウも知られていないため、
不用意に入手してもおそらく病気で死んでしまうだろう。

本邦でもいくつかの動物園で見ることができるので、
自分で飼うのではなく、会いに行くのが正解だ。