アマゾン川上流域に生息する非常に小さな直鼻猿である。
昔は世界最小の猿として知られていたが、
マダガスカル島のピグミーネズミキツネザルの方が
より小さいことが判明している。
猿でありながら手の平程度の大きさしかないのだが、
顔つきは猿らしい。
小鳥のようにチッチッと鳴く。
驚くべきはその食性である。
なんと樹液を舐めて生きている。
歯で樹の幹を削って傷をつけ、
染み出てくる樹液を舐めとるのだ。
ピグミーマーモセットの唾液には
木の再生能力を低下させる成分が含まれており、
より長時間樹液がにじみ出るようになっている。
実際には木の実や昆虫も食べるのだが、
こうした能力を持つあたり、
樹液が主食であると見て間違いないだろう。
さて、とても小さな猿というだけでも
なかなか可愛らしい姿を想像したのではないだろうか。
実際可愛い。
つまり飼育したがる人間は少なくないということだ。
出国許可がある場合には商取引も可能なため、
ペットとして飼育することが可能である。
だが、流通量は少なく、飼育のノウハウも知られていないため、
不用意に入手してもおそらく病気で死んでしまうだろう。
本邦でもいくつかの動物園で見ることができるので、
自分で飼うのではなく、会いに行くのが正解だ。