序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年4月29日日曜日

コガタペンギン

オーストラリア南部からニュージーランドにかけて
見ることのできる小型のペンギンである。

コビトペンギンやブルーペンギン、コロラ、
フェアリーペンギンとも呼ばれる。

ペンギンの中では最も通常の鳥に近く、
直立できずに前傾姿勢をとる。

また、動きも他のペンギンと比べせわしなく、
ニワトリのように落ち着きがない。

特徴的な模様や差し色は無く、
背中側はやや青みがかった灰色である。
足はピンク色で、裏と爪の先が黒である。
くちばしも黒い。

海岸近くの草むらに穴を掘って巣を作るが、
シドニー近辺では民家の縁の下に住む場合もある。

人間の住む地域に生息しているにも関わらず
個体数は安定しており、
うまいこと共生できていることが見て取れて嬉しい。

ただし、他のペンギンと比べ人間への警戒心は強く、
泥だらけになりながら穴や物陰にじっと隠れる。

光が苦手で、日の出前に海へと出かけて行き
日没後に巣へと帰って来る。
そして夜中はやかましくしているのだ。

鳥目でありながら夜行性のため、
鳴き声によるコミュニケーションが発達している。
ペンギンにしてはうるさい理由である。

海に潜る能力はあまり高くなく、
海中の浅いところにいる
イワシやオキアミを主食としている。

神経質で攻撃的な面があり、
仲間同士の喧嘩は日常茶飯事である。

喧嘩の様子は、まず鋭い鳴き声を上げて
威嚇をすることから始まり、
体当たりの後にくちばしチャンバラを繰り返す。
大抵は恋のさや当てのようだ。

ところで私は飛べない鳥が大好きである。
ニワトリや七面鳥など飛べない鳥は概して美味いが、
食用でという意味ではない。
純粋に愛らしいと思うのだ。

中でもペンギンは最上級のものであり、
他とは比べ物にならない。

ペンギンの中で好みの順位をつけるならば、
コガタペンギンは下位の方になってしまうが、
それでも愛らしいことに変わりはない。