名前の通り、触れた者を痺れさせる力を持つ魚である。
痺れは毒によるものではなく、電気による麻痺だ。
体内に左右一対の発電器官を備えている。
この発電器官が体の内で占める割合は大きい。
古代ギリシアではこの魚の電流を利用して、
手術の際の麻酔をかけたと言われている。
各地に様々な種類が生息しており、
発生させられる電圧には差がある。
中には人間を失神させるほどの
強力な電流を生み出すものもいるため、
この魚が原因とみられる事故も発生している。
種類によって見た目は異なるが、
おおむねが、円に近い体とサメの尾を持つ。
泳ぐのは得意ではなく、海底を這うように進む。
速度も出ないがそもそも天敵がいないため、
逃げるために泳ぐ必要がないのだ。
海中で放電できるのだから無敵だろう。
それでも人間には捕獲されてしまう。
ただし、この魚を求めての事ではなく、
網に混ざってしまうのだ。
なお、商業的価値は無に等しいため
捨てられるか魚粉に加工されることになる。
もちろん食べることは可能だ。
身の味は他のエイと大差が無い。
ただし、食べられる部位の半分を占める
発電器官が不味いのだ。
たいした味が無く、油脂も無く、歯ごたえも無い。
水っぽいだけの発電器官を
美味しくいただくことは難しい。