コールタールから生み出された
人工甘味料である。
その甘さは砂糖の数百倍であり、
糖類ではないためカロリーも無い。
甘党大歓喜の物質だが、
量が多いと特有の刺激的な後味、
そして苦みを感じてしまう。
また、水に溶けないことから、
飲料に使うこともできない。
このため、通常の糖類に少量混ぜて
甘さを増す使い方がされる。
なお、このサッカリン、動物実験において、
発癌性があるという結果が出された。
後に、この結果は誤りであったことが
わかるのだが、本邦では現在でも
食品衛生法によって使用が制限されている。
こうした制限のないアメリカ合衆国や
中華人民共和国では日常に
なくてはならない存在となっている。
通常の砂糖はサトウキビから作られるのだが、
サトウキビの生産量は膨大で、
我々人類が消費する砂糖の量は
時代と共に明らかに増加している。
需要が高く、それに応じて
供給量も増えてきた砂糖だが、
代用品を求める動きは昔からあった。
サッカリンに関しては、第一次世界大戦時の
砂糖不足の際にその存在感を示し、
世界中に普及した。
その後、健康志向の高まりによって
カロリーゼロを謳い文句に
更なる需要を喚起した。
そんな状況に水を差したのが
前述の発癌性問題であった。
結果的に発癌性は無かったものの、
我々人類の甘さへの欲望には、
そろそろ歯止めをかけた方が
いいのかもしれない。