玉髄と呼ばれる鉱物である。
非常に小さな石英結晶の集まりで、
細かな煌めきが無数に折り重なっているため、
古今東西美しい石として愛されてきた。
その構造上、強度はいまひとつであり、
宝石として加工、使用できるものは少ない。
だが、切削が容易なため、
細かな彫刻が施されるなど、
工芸品の素材として珍重されてきた。
なお、世界中に産出地が存在するため、
いずれの文化圏でも愛されるとともに、
希少性は若干低めであるとも言える。
古くはその美しさよりも鋭さに着目され、
石器の刃として利用された。
また、火打石として使うことも可能なため、
美しさで劣るものは消耗品とされた。
カルセドニーと一口に言っても、
含まれる不純物によって様々な見た目のものが
存在し、特別なものは別の名が付いている。
赤いカーネリアン、これは紅玉髄と呼ばれる。
緑のクリソプレーズは緑玉髄だ。
そして、オパール混じりの縞模様を持つものは
アゲート、瑪瑙と呼ばれ多くの人々を魅了してきた。
不純物が多く、透明度のほとんどないものは
ジャスパーと呼ばれ、いわゆる玉(ぎょく)である。
碧玉に赤い斑点が混じったものは血石、
ブラッドストーンと呼ばれ特別視される。
さて、産出が多いということは比較的安価ということで、
そうなってくると、いわゆるパワーストーンショップに
お手ごろな値段で多数陳列されることになる。
つまり、若年層が手に取りやすく、
また、店側も多く売りたいため、
人気の石として喧伝されている。
例によって例のごとく寝言のような石のパワーが
売り文句として使われるのだが、
初心者に最適などと謳っているのが面白い。
多孔質なため、人工的な着色が可能なのも
売る側としては色々と都合が良いのだろう。
なんだか、くさしてしまったが、
カルセドニーは魅力的な石である。
安く手に入るので
パワーストーン初心者として
購入してみるのもいいかもしれない。