西アジア原産のフェンネルによく似た植物である。
花の色はフェンネルが黄色いのに対して、
キャラウェイは白いが、
果実はとてもよく似ている。
香辛料としては果実が甘い香りと苦みを持ち、
菓子類や卵料理によく用いられる。
また、葉も香草としてパセリと似た使い方をされ、
根をスープ類の具とする。
有名な苦みを楽しむ酒、カンパリの香り付けにも
利用されているが、苦み成分はキャラウェイよりも
オレンジピールなどがメインだと思われる。
カンパリ社が製法を明かしていないので
具体的にはわからない。
カンパリといえば赤い酒だが、
あれは素材の色ではなく染料によって着色されている。
古くは臙脂虫からとれるコチニール色素だったようだが、
現在は合成染料を使っているそうだ。
他にもアクアヴィットやキュンメルの
香り付けに使われており、
お酒とも相性が良いことがわかる。
西アジアの植物がヨーロッパで普及した背景には、
フェニキア人の交易はもちろん、
ローマ軍の兵糧という要素が大きい。
キャラウェイの根を潰し、牛乳で練ったものが
カラと呼ばれ、ローマ軍兵士に食べられていた。
ローマの軍団はヨーロッパ各地で戦い、
そこに軍営都市を築いたため、
キャラウェイの栽培がヨーロッパ中に広まったのだ。
なお、現在のキャラウェイの名産地は
ネーデルラントである。