序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年8月25日日曜日

ガゼル

インパラ同様に羚羊やアンテロープと呼ばれる
鹿のような見た目の牛の仲間である。

雌雄共に角を持つ点もインパラと同じで、
姿かたちもよく似ている。

見分け方としては、インパラは尻尾に黒い筋があり、
尻の両脇にもそれぞれ黒い筋があるため、
黒い縦線が三本あるが、ガゼルは尻尾には筋が無い。

また、インパラと違い砂漠地帯にも暮らしており、
ガゼルの仲間はアフリカ以外の
チベットなどにも生息している。

あとはインパラ特有の雄同士の熾烈な争いは無く、
直接傷つけ合うようなことはしない。
おそらく、環境が過酷なため死闘を避けているのだろう。

ライオンハイエナに食われている印象の強いガゼルだが、
かなり足が速く、持久力にも優れているため、
肉食獣は基本的に彼らに追いつけない。

弱っている個体や子供が主な狩りの対象になる。
なので、ガゼル側も子供が襲われないよう
群れの中に注意深く隠して行動する。

さて、足の速いガゼルだが、さすがにチーターには負ける。
しかし、チーターは短距離型のスプリンターのため、
持久走で敗れ逃げられてしまう。

肉食動物の主食のようなイメージを持たれているガゼルだが、
このように狩るのは簡単ではないのだ。

逆に、どうすればガゼルを狩れるか、
と考えてみるのも面白い。

ライオンやハイエナはチームの連携によって、
ガゼルを追い込み逃げる先から回り込んで挟撃する。
チーターは隠れて近寄り、奇襲からの短期決戦を仕掛ける。

投石や投げ槍、投擲棍棒、弓矢に銃といった飛び道具を使い、
更にはチームによる連携まで行う人間という生き物が、
どれだけアドバンテージを持っているかも分かるというものだ。