西アジアから南アジアにかけて原産の
香辛料として盛んに利用される植物である。
キャラウェイによく似た植物で、
果実にいたっては見分けるのが困難である。
しかし、香りはまったく異なる。
若干の苦みは共通だが、こちらには辛みも少々ある。
西アジア、中央アジア、南アジアの食卓には
欠かせない香辛料であり、その香りを嗅げば
エキゾチックな印象を受けるだろう。
アラビアの料理や中央アジアの料理を
食べたことがあれば、その特有の香りを
知っていると思う。あれは主にクミンの香りだ。
逆に言えば、料理にクミンパウダーを入れれば、
お手軽にエキゾチックな一皿が出来上がる。
私のお勧めは羊肉とチンゲン菜やズッキーニを
花椒とクミンで香り付けしながら炒め、
オイスターソースで味付けする食べ方である。
他にも、セロリとタマネギと冬瓜と羊肉を
クミンと塩で炒め、
米を混ぜて炒飯のようにしても美味い。
ちなみに、カレーの主なスパイスのひとつである。
インドではクミンパウダーとしてだけではなく、
油にクミンの香りを付けたクミンオイルを多用する。
カレーのおかげで本邦でも馴染みのあるクミンだが、
クミン単体では独特の香りなので好みは
分かれるかもしれない。
そんな場合は先に紹介した花椒と混ぜるといった
他の香辛料との調合がお勧めである。
色々と調合していくうちに
カレーができてしまったりもする。
様々なスパイスの特色を理解し、
調合もできるようになれば、
料理を作るのが楽しくなる。
あとは出汁への理解を深めれば、
美味しい料理を作れるようになるだろう。
ただし、包丁の扱いや焼きの技術は
訓練あるのみである。