序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2020年1月11日土曜日

ホタテガイ

非常に発達した貝柱を持つ
大きな二枚貝である。

カムチャッカ半島から
本邦の東北地方にかけて生息する。

扇貝や海扇とも呼ばれ、板屋貝の名もあるが、
イタヤガイはよく似た別の貝である。

ヨーロッパやアメリカのものは
このイタヤガイであり、
スキャロップと呼ばれている。

帆立の名は、扇のような貝殻を
船の帆のように立てて海上を
移動するという伝説が元になっている。

もちろん、そんなことはできないが、
貝には珍しく、素早く泳ぐことができる。

発達した貝柱は貝殻を開け閉めする筋肉だ。
この力により水を噴出し、泳ぐ。

この特別な能力によって、ヒトデなどの
捕食者から逃げることができるのだ。

また、非常に沢山の目を持つ貝でもある。
目と言っても明るさを感知する器官だが、
敵の接近を察知するのに役立つ。

さて、ホタテの美味さは
わざわざ説明せずとも良いだろう。

昨今は寿司の国際化によって
輸出の需要がある。

加えて、大陸では調味素材として重宝され、
ヨーロッパでもイタヤガイの
上位互換品として求められる。

その結果、本邦から輸出される水産物の
実に半数以上をホタテが占めている

もちろん国内消費量もとても多い。
養殖が盛んに行われている理由だ。

養殖と言っても、保護しているだけなので
天然物と味に違いはない。

大量に消費されるホタテだが、
困ったことに大きな貝殻が
ゴミとなってしまう。

利用できないかと
様々な工夫が凝らされているが、
コスト面の問題が付きまとう。

水を通すタイルなど、
面白いものもあるのだが、
高価になってしまうのだ。

ホタテのことを考えていたら
ホタテが食べたくなってきた。