序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2020年1月2日木曜日

ノゾキグサ

覗き草と書く雑草である。

硬い茎は垂直に伸び、
柔らかな葉は規則正しく
螺旋階段のように脇から出る。

この草の特徴はなんと言っても
茎が中空になっていることだろう。

切断すると完全な筒状となるため、
子供たちがこれを目に当てて
覗き込んで遊ぶことからこの名が付いた。

花は葉の付け根に
小さな目立たない白いものが咲く。

若葉は山菜として食べる地方もあるが、
特に変わった味も香りもない。
茎は繊維が強すぎて食用に適さない。

根を煎じたものがものもらいに
効くという民間療法もあるが、
覗き草という名からくる迷信だ。

どこをとっても特に薬効はない。
もちろん毒性もない。

繊維に活用法が見出だせそうな気もするが、
寡聞にしてそういう話は知らない。

生える場所は雑木林の中で、
比較的日の光が当たりやすい場所である。
庭や空き地に繁茂して困るようなことはない。

虫媒花のため、花粉も飛ばない。
つまるところ、人の利にも害にもならない
本当に単なる雑草である。

こんな植物の知識を得ても、
活用のしどころも無いだろう。