覗き草と書く雑草である。
硬い茎は垂直に伸び、
柔らかな葉は規則正しく
螺旋階段のように脇から出る。
この草の特徴はなんと言っても
茎が中空になっていることだろう。
切断すると完全な筒状となるため、
子供たちがこれを目に当てて
覗き込んで遊ぶことからこの名が付いた。
花は葉の付け根に
小さな目立たない白いものが咲く。
若葉は山菜として食べる地方もあるが、
特に変わった味も香りもない。
茎は繊維が強すぎて食用に適さない。
根を煎じたものがものもらいに
効くという民間療法もあるが、
覗き草という名からくる迷信だ。
どこをとっても特に薬効はない。
もちろん毒性もない。
繊維に活用法が見出だせそうな気もするが、
寡聞にしてそういう話は知らない。
生える場所は雑木林の中で、
比較的日の光が当たりやすい場所である。
庭や空き地に繁茂して困るようなことはない。
虫媒花のため、花粉も飛ばない。
つまるところ、人の利にも害にもならない
本当に単なる雑草である。
こんな植物の知識を得ても、
活用のしどころも無いだろう。