美味な魚として知られている。
あまりに有名なので、
残念ながら知られていない情報を
提供することはできない。
実食した者の感想を読んだ方が面白いだろう。
なので、さわり程度に紹介しておこう。
バラムツはムツと呼ばれているが
食用魚のムツとは別の魚である。
面構えが似ているのでこう呼ばれている。
バラは薔薇のことであり、
鱗のトゲがイバラのごとく鋭いことから
この名が付けられたという。
バラムツは深海魚である。
一般的に魚には浮き袋と呼ばれる
浮力を維持する器官がある。
しかし、深海の水圧の中では
この浮き袋は機能しないどころか
圧死の危険をもたらす。
このため、多くの深海魚は
水より比重の軽い油を肉の内に蓄え、
浮力を得る助けとしている。
つまり、深海魚のうち、
この性質を持つものは肉が脂っこいのだ。
バラムツはこの油が通常の魚とは異なる。
ワックス、つまり蝋に類する油を
全身に蓄えている。
食べた者の話によると、
バラムツはこの油が美味いらしい。
皆が口を揃えてマグロの大トロの
一段階上の存在だと言う。
それでいて臭みが無いそうだ。
だが、食べていいのは刺身ふたきれまで
と言われている。
なお、全長は成人男性の背丈を超える。
食べるとどうなるかは
面白おかしく書いてある読み物が
沢山あるので調べてみるといいだろう。
ちなみに、販売は違法であるが、
食べる分には自己責任だ。
大陸や半島ではこの白身魚を
他の魚と偽り流通させる事例が多いという。
台湾ではこの魚の性質を理解した上で、
油魚等の呼び名で売られているという。
いずれにせよ、知らずに食べれば
大惨事が待っている。
量によっては命に関わる。
一度ぐらいは味わってみたいものだが、
流通していないので、食べるには
漁師の協力が必要になるかもしれない。